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第90回(2017年)アカデミー賞

第90回(2017年)アカデミー賞

第90回(2017年)アカデミー賞作品賞「シェイプ・オブ・ウォーター」第90回アカデミー賞trivia
〜セクハラ告発(#MeToo 運動)にゆれるハリウッド〜

2017年10月、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが若手女優や社員に対し、20年以上にわたってセクハラを繰り返していたことがニューヨーク・タイムズ誌に掲載された。これをきっかけにハリウッドではセクハラ告発が相次ぎ、性暴力被害者が名乗りを上げる #MeToo 運動が盛り上がる。この流れは映画賞レースにも影響を及ぼした。全米俳優組合賞授賞式ではプレゼンターはすべて女性がつとめ,ゴールデン・グローブ賞や英国アカデミー賞ではセクハラへの抗議の意味をこめて、女優は皆黒いドレスを着る光景が見られた。各授賞式において、受賞者は(余計なことを言ってアカデミー賞を逃さないように)無難なコメントに終始する、緊迫した雰囲気が漂っていたという。アカデミー賞授賞式でも影響が懸念されたが、#MeToo 運動を鼓舞していたTime’s Up(タイムズ・アップ)事務局はアカデミー賞授賞式においては黒ドレスの着用を求めないことを表明。そのかいあって?授賞式では思ったほどセクハラ問題に対する(直接的な)言及は多くなく、もしろ昨年の誤発表をネタに笑いをとって雰囲気をなごませようとしていた。昨年に引き続き、司会をつとめるジミー・ケンメルは「発表されてもすぐに席は立たないでくださいね。去年みたいなことがあったら大変」と言い放ち、短編アニメ賞のプレゼンターとして登場したマーク・ハミルは「(昨年間違って作品賞と発表された)『ラ・ラ・ランド』っていうなよ、『ラ・ラ・ランド』っていうなよ」と自分に言い聞かせながら封筒を開けた。そして作品賞のプレゼンターは昨年の誤発表コンビ、ウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイが"『俺たちに明日はない』公開51周年を記念して"という強烈な紹介のあと、再登場。ウォーレンは「皆さん、またお会いしましたね」とひょうひょうと語り、今回は"正しい結果"を発表した。

 アカデミー賞授賞式において、"黒服の宴"状態は免れたものとはいうものの、セクハラ問題は避けて通れない。2年連続の司会となったジミー・キンメルはハーヴェイ・ワインスタインを名指ししたうえで「アカデミーは行動を起こし、彼を追いやった。これ以上、悪行は許されない。世界が我々をみている。良き手本を示さなければなりません」と語った。



授賞式中盤では、ニューヨーク・タイムズ誌にワインスタインのセクハラを告発したアシュレイ・ジャッドが、同じくワインスタインからの被害を訴えていたアナベラ・シオラ、サルマ・ハエックとともに登場。「この1年で多くの女性たちが真実を訴えた。まだ道のりは長いけれど、少しずつ道がひらけてきたように思います」「目の前の変化の原動力となっているのは新しい、さまざまな人たちの声です。それらの声が重なり合って、「もう終わりにしよう」と言えるようになったのです」、「人種やジェンダーに対する偏見に打ち勝ち、自分の物語を語る勇気ある人に拍手を送りたい」、「平等、多様性の包括、さまざまな人間性の容認に無限の可能性を信じることを90年先まで伝えたい」と語り、女性が中心となって製作された「レディ・バード」、「ワンダーウーマン」、黒人の切り口で描かれた「ゲット・アウト」、「ブラックパンサー」、トランスジェンダーの女性の生き様を描いた「ナチュラルウーマン」などの映像が紹介された。



今回のアカデミー賞授賞式中継はの全米視聴者数は、前年比19%減の2650万人。2008年の3180万人を大きく下回り史上最低記録となった。これは予想通り。#MeToo 運動とかでその手の発言がばんばん出てくることが予想されるんだかから見る気しないよな〜。レッドカーペット中継の司会を毎年つとめている人気タレントのライアン・シークレストが元スタイリストからセクハラ告発されていたことも影響したかもしれない。主演女優賞候補5人が揃って彼をスルーしたことも話題となった。5 Leading Actress Nominees Skip Ryan Seacrest on Red Carpet

アカデミー賞は基本的に"ハリウッド業界内での賞"であるから、ハリウッドで起こっている問題が授賞式に反映されるのはある程度仕方ないと思う。ただ、TV番組としてみた場合、以前の"白すぎるオスカー"もそうだが、一般視聴者がその問題にさほど関心をもっているとは思えないのである。視聴者は楽しく、華やかで、感動的なショーを見たいだけ。今回の#MeToo 運動も一般視聴者は(たとえセクハラ経験がある人であっても)かなり醒めた目で見ているはず。また男女賃金格差といっても女優は一般の働く女性よりはるかに高いギャラをもらっているはず。感情移入しろと言われてもね...。"虚飾の都"ハリウッドと一般社会は全く別世界。自分たちの行動が世の中を動かすと考えるのは少々思い上がりである。ハラスメントとは加害者は"いたずら"のつもりでも、被害者にとっては人生観、および人生を左右するほど大きなトラウマを背負う。"虚飾の都"の外でしっかり論じる問題だと思う。とは言ったものの日本のひどいセクハラ認識を見ていると、こういう派手な舞台で論じられるのは意味のあることなのかも...。

 アカデミー主演女優賞のプレゼンターは前年の主演男優賞受賞者が行うのが習わしとなっているが、アカデミー賞ノミネート発表からわずか2日にして、昨年の主演男優賞受賞ケイシー・アフレックが授賞式を欠席することが明らかになった。アフレックは昨年セクハラ訴訟で示談が成立していたことが報じられている。アカデミー事務局は「(辞退するという)判断に感謝する。ショーに集中することができる」とコメントを発表した。その結果、昨年の主演女優賞エマ・ストーンは監督賞のプレゼンターにシフトし、主演男優賞はジェーン・フォンダとヘレン・ミレン、主演女優賞はジョデイ・フォスターとジェニファー・ローレンスという、歴代主演女優賞受賞者がつとめる異例の事態になる。エマ・ストーンは「こちらが4名の男性監督とグレタ・ガーウィグです」という紹介し、女性監督がノミネートされることが稀である状況を皮肉った。だが、このコメントは"移民(ギレルモ・デル・トロ)や黒人(ジョーダン・ピール)もノミネートされているのに、女性だけがマイノリティのような言い方をしている"とみなされ、炎上したという。

ジョディ・フォスターは松葉杖をついて登場。ジェニファー・ローレンスから「どうしたの?」と尋ねられると、ひとこと「ストリープ!」その後、「彼女が私をトーニャったの」(She I-Tonya-ed me.)と続けた。トーニャ・ハーディングがライバルのナンシー・ケリガンを襲撃したことにかけたもの。ジェニファーも「私もメリルに転ばされたことがあるわ」と応戦したあと、(これがメリルの仕業というんかい!→Jennifer Lawrence Wins Best Actress: 2013 Oscars「でもメリルって(アカデミー賞ノミネート者が集まる)昼食会では優しいのよ」とフォローすると、ジョディは一言「それは演技よ」と言い放った。



実際のところ、ジョディは数週間前にスキーにいってケガをしたらしい。口にチャックする仕草から、"権力者からハラスメントを受けても黙っていなければいけない"、つまり長年ハーヴェイ・ワインスタインからのセクハラに沈黙を強いられた状況を揶揄する意図があったと思われるが、あまり伝わっていないみたいデス。ネタに使われたメリルはいい迷惑!?メリルは授賞式でいつも最前列真ん中に座らされ、いじられる役割をはたすために出席します。これ、昔はジャック・ニコルソンの役割だったような...。

もっともジョディはかなり昔のインタビューで「メリルの頭の中を一度のぞいてみたい」と敬意を示しながらも「いい役はみんなメリルにいってしまう」と嘆いたことがあった。メリルが私の躍進を恐れて攻撃してきたという妄想...少し本音入ってる?まあ、メリルとジョディは年齢も外見も違い過ぎるので、同じ役を争うとは思えませんけどね。

一方のジェニファー・ローレンスは政治的発言や露出過多なドレスなどで最近急激に"アンチ"が増えている。授賞式でもワイン片手に椅子をまたぐ姿が激写され、"お行儀の悪さ"で炎上した模様。イメージ通りじゃねえか(笑)。でもこれはどーよ?ワインを飲んで政治を語ろう、だって。→Jennifer Lawrence Plays "Movie Review or Wine Review?" // Omaze

 助演女優賞は2人のベテラン女優、アリソン・ジャニーローリー・メトカーフの一騎打ち。2人はエミー賞を何度も受賞(アリソンは7度、ロ―リーは3度)しているが、TVドラマ中心の活動をしてきたため、アカデミー賞は初ノミネートという共通点がある。前哨戦において前半『レディ・バード』で主人公をやさしく見守る母親役のローリーが優勢であったが、後半にいくにしたがいアリソンが巻き返し、全米俳優組合賞、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞などの主要賞を制覇。本命に躍り出た。ローリーの役はフィギュアスケート選手トーニャ・ハーディングに言葉の暴力を浴びせ続ける母親役。優しい母親、冷たい母親、アカデミー賞はどちらがお好み?プレゼンターのマハーシャラ・アリが読み上げた名前は本命アリソン・ジャニーだった。やっぱりアカデミー賞は暴力母が好み?アリソンは「これは私一人で成し遂げたんですよ」と言って笑わせたあと、キャストやスタッフ、家族に感謝した。



ところで、アリソン・ジャニーはあのメリル・ストリープとドレスがかぶったことで同情の声があがっている。
2人とも大ベテランだからそんなこと気にしない?

2018 oscar メリル・ストリープ2018 oscar  アリソン・ジャニー

でもメリルにとってはアリソンとかぶるより「シュレック2」のfairy godmotherとかぶったことのほうが問題かも...。

ちなみにオクタヴィア・スペンサーは3度目のノミネート。黒人女優としてヴィオラ・デイヴィスと並んで史上最多、2年連続候補入りは史上初となっている。オクタヴィア・スペンサー、ヴィオラ・デイヴィス共にこれからもノミネートされることがあるでしょう。時代は変わっていくんです。また、8度目の候補入りとなったデンゼル・ワシントンも2年連続は初めて。

 助演男優賞において前哨戦前半は『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のウィレム・デフォーが圧倒的優勢だった。だが、後半に行くにつれて 『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルの勢いが強くなり、全米俳優組合賞、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞などの主要賞を制覇。助演女優賞同様、前半と後半の主役がはっきりと分かれる形となった。まあ、助演男優賞に関しては出演作、配給会社の力の差がもろに出た感があります。プレゼンターはヴィオラ・デイヴィス。この人、最近見るたびに髪型とか顔が違う気がする。オサレに目覚めた?それとも...彼女が発表した名前は本命のサム・ロックウェルだった。メモを片手に両親、監督、キャスト、映画会社、妻に感謝してオスカー像を大きく掲げてご退場。涙が出るほどダサい素敵ですね。



サム・ロックウェルのスピーチ中、ぶりっこする母親、怪訝な目でみる息子
フランシス・マクド―マンド

うーん、別にサム・ロックウェルが嫌いなわけではないけど、ウィレム・デフォーが受賞すべきだったと個人的に思います。「フロリダ〜」観ていない人が多かった?アカデミー賞の歴史に残すべきミスジャッジ。

 主演女優賞は早い段階で『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンドが本命とみなされていた。『シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンスは2度目のノミネート、口のきけない女性という役はアカデミー賞好みだが、恋の相手役が半漁人(^^;。21回目の候補入り、メリル・ストリープは"ここ数年で最高の演技"と評されるもさすがに4回目は...。ちなみに、主演女優賞は本来、若手が有利な部門。23歳にして3度目の候補入りシアーシャ・ローナンは今回も受賞までの勢いがなく、むしろ『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』であのトーニャ・ハーディングを演じたマーゴット・ロビーのほうが可能性アリとみられていた。オリンピック選手を演じて候補入りしたのは彼女がはじめて。投票期間はオリンピック開催中だったし...。プレゼンターはジョディ・フォスターとジェニファー・ローレンス。読み上げた名前は本命のフランシス・マクドーマンドだった。ステージにあがったマクドーマンドは「緊張して倒れるかもしれないので、言いたいことを言わせてね」と言って監督や家族に感謝した後、「今回、すべての部門にノミネートされた女性の方、立ち上がってくれますか。メリル、あなたが立てば皆立つわ。今立ち上がっている全員が語るべき物語やプロジェクトを持ち、資金を必要としています。その企画について聞くために、私たちをオフィスに招いてください。今夜のパーティーじゃなくわよ。もしくはあなたたちが来てくれてもいいわ。最後に2つの言葉を残します。Inclusion Rider」インクルージョン・ライダーとは包摂条項という意味。俳優が出演契約の際、付帯条項(rider)の追加を要求し、職場の包摂性(inclusion)を確保しようという内容。マクド―マンドはこの言葉についてバックステージで「俳優が、作品のキャストとスタッフの人種・性別などの構成を50%以上多様なものにするよう、要求できることを意味する」と説明している。



やっぱりフランシス・マクドーマンドってスピーチ旨いですね。(幻覚をみて呂律がまわらずうわ言いっているおばちゃんみたい)

しょうがないわね...。みんな私に恥かかせるんじゃないわよ。
2018 oscar  メリル立ち上がる

さあ、負けたみんなで呪いをかけるわよ。
2018 oscar  主演女優賞候補者

→その結果、受賞後のアフター・パーティでマクド―マンドのオスカー像は盗難の憂き目にあいました。

鬼の目にも涙?
 フランシス・マクド―マンド2 フランシス・マクド―マンド3

犯人の男はSNSで「自分のものだ」といわんばかりに動画を投稿。(バカ)
すぐ逮捕され、オスカー像は無事マクド―マンドの手に戻りました。

フランシス・マクド―マンドって無理にキャラをつくりすぎていて、実際はフツーの可愛らしい人じゃないか、と。このページも可愛い写真ばかり載せてるでしょう(笑)。

 主演男優賞においても早くから『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』のゲイリー・オールドマンが大本命とみられていた。特殊メイクにより、彼本人とは似ても似つかぬウィンストン・チャーチルを演じた。実在の人物でもあり、アカデミー賞"どストライク"の役柄。だが、前哨戦前半は『君の名前で僕を呼んで』で年上の男性に恋する青年を演じたティモシー・シャラメが優勢、オールドマンはほとんど受賞できない状況だった。だが、後半にしたがい、本命はにょきりと顔を出してきて主要賞を制覇。ティモシー・シャラメは22歳という若さがネック。主演男優賞は若手に最も厳しい部門であり、彼の受賞はないという見方が大半。ゲイリー・オールドマンは当初の下馬評どおり大本命に躍り出る。#MeToo 運動の流れで、オールドマンも15年前の妻との離婚理由がDVであるとの噂が蒸し返された(本人は否定)、裁判で彼は勝利して親権を勝ち得ており、影響はほとんどないと思われた。大穴は候補作『ファントム・スレッド』をもって引退表明をしているダニエル・デイ=ルイスだが、3度の受賞歴があり、そもそも本当に引退するの....?プレゼンターは"オスカーよりは若い"ジェーン・フォンダとヘレン・ミレン。詠みあげた名前は本命のゲイリー・オールドマンだった。感謝人の羅列に終始する面白みのないスピーチ。最後に99歳の母親に感謝してステージをあとにした。でも、感謝人のなかにカズ(辻一弘さん)が入っていたから許しましょう。



 従来、作品賞と監督賞は一致するのが普通。だが、近年では結果が分かれるのも珍しくなくなり、なんと過去5年間で4度結果が違っている状態だった。その流れを受けて?本年も、作品賞は"本命不在"と言われる一方、監督賞は13部門ノミネートの強みで、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロが大本命。対抗はしいて言えば『ダンケルク』のクリストファー・ノーラン。彼は過去、脚本賞で2度ノミネートされていたが、監督賞は今回が初。ノーランがアカデミー会員からあまり好かれていないことは明らかで(売れっ子へのやっかみというか...彼の嫌われ方はおそらくひと昔前のスピルバーグを超えてますね)、大本命を打ち負かす可能性はほぼゼロに近かった。プレゼンターのエマ・ストーンが読み上げた名前は本命のギレルモ・デル・トロ。ステージにあがったデル・トロ監督は「私は移民です。自分の一部はここに、一部はヨーロッパに、一部は他の国にある。芸術とこの業界が素晴らしいのは世界が砂の上にかかれた線を消すことができること。世界がその線をもっと深く刻めと語りかけるときにでもそれを続けるべきなのです。(”Because I think that the greatest thing our art does and our industry does is to erase the lines in the sand. We should continue doing that when the world tells us to make them deeper.”)2013年にFOXサーチライトが半魚人、ミュージカル、スリラーが入っている作品をやろうと言ってくれました。ついてきてくれた皆に感謝します。」と語った。

メキシコ人監督のアカデミー監督賞受賞は彼で3人目。第86回(2013年)にアルフォンソ・キュアロン (「ゼロ・グラビティ」)、第87回(2014年)第88回(2015年)は2年連続でアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ (「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」,「レヴェナント:蘇えりし者」)とメキシコ人監督は過去5年間で4度受賞する快挙。この3人は2007年にメキシコで「チャチャチャ・フィルム」という映画製作会社を共同で立ち上げている。ギレルモ・デル・トロ監督のスピーチはメキシコとの国境に壁を建設しようとするトランプ大統領への抗議の意味合いも含まれているだろう。



 監督賞と違って作品賞は"本命不在"。前哨戦の結果も見事に割れた。
受賞の可能性があるとみなされたのは以下の4作。だが、それぞれ弱点があった。

・『シェイプ・オブ・ウォーター』…ファンタジー映画。口のきけない女性と半漁人の恋という物語はアカデミー作品賞として基本的に"規格対象外"。(投票日に合わせるかのように盗作問題がわきあがりましたが、ギレルモ・デル・トロ監督は全面否定。まあ、この手のいちゃもんはアカデミー賞時期の恒例行事。ほとんど影響はないでしょう)
・『ゲット・アウト』…低予算B級ホラー映画風味。だが、製作費450万ドルにして、全米興行収入1.76億ドルのメガヒット。よ〜く見ると俳優は皆良いし、ホラー、コメディ、人種差別への風刺などの要素がうまくブレンドされていて実にスマートな仕上がり。でも、もともとは低予算ホラー映画。アカデミー賞など別世界の御伽噺。かつ昨年、黒人映画『ムーンライト』が受賞したばかり....。
・『レディ・バード』…新人女性監督による少女の成長物語。平均年齢60歳を超えるアカデミー老会員の心には響きません。ノミネートされただけで感謝すべきじゃのう。
・『スリー・ビルボード』…娘をレイプされたあげく殺された母親。警察が何もしないことにいらだち、田舎町に警察の怠慢をなじる3枚の看板を出した...。これだけみるとわりとアカデミー賞好みの物語。でも中身がいけません。怒りだけに身をまかせて行動する母親、怒りだけに身を任せて対応する警察官...心理描写も何もあったものじゃない。次々と衝撃的な事件を積み重ねて観客をつなぎとめ、最後は明らかに無理のあるオチ。"最近の映画はクライマックスだらけ"(ディヴィット・フィンチャー監督)という傾向そのままで、15分ごとにCMが入れられそう。舞台でいえば1幕、2幕、3幕...分けるの簡単。刺激をひたすらぶっこむだけで物語をつなぎ、映画的な流れがないんです。監督賞ノミネート漏れはおそらくコレが原因。警官のマザコン設定とか小人とか...あざとさも鼻につく。

まあ、その中でも13部門ノミネート、全米製作者協会賞受賞の『シェイプ・オブ・ウォーター』、英国アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞受賞の『スリー・ビルボード』の一騎打ちという見方が比較的強かった。ただし、一部メディアで『ゲット・アウト』の大逆転を予想する声もみられた。プレゼンターは昨年の誤発表コンビ、ウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイの再登板。ベイティが読み上げたのは『シェイプ・オブ・ウォーター』。ギレルモ・デル・トロ監督は”念のため"封筒を見て、正しいかどうか確認したあと「若い映画製作者たちに捧げたい。メキシコで子供時代を過ごしてきましたが、こういったことが起こるとは想像もしていませんでした。しかし、それが実現しました。ファンタジーの物語をつづることで、今の世界の現実について語りたいと思っている人達に伝えたい。それは可能です。ドアを切り開いて入ってきてください」と語った。



ファンタジーの作品賞は第76回(2003年)の『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』についで2本目。ただし、『ロード〜』は3部作分まとめての評価というニュアンスが強く、抜群の興行成績も受賞を後押しした。一方、『シェイプ・オブ・ウォーター』は単体で興行成績もそこそこ、付加価値に乏しく、純粋に作品内容だけで評価されたといってよい。ギレルモ・デル・トロ監督は『シェイプ・オブ・ウォーター』を自身の最高傑作と信じ、1年間の休業宣言をしてプロモーションに専念。その尽力は見事に報われた。

確認済みデス。
シェイプ・オブ・ウォーター

 メイクアップ・ヘアスタイリング賞で辻一弘が第79回(『もしも昨日が選べたら』)、第80回(『マッド・ファット・ワイフ』)につづく3度目の候補に挙がっていた。今回は『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』のゲイリー・オールドマンの特殊メイクを手掛けているため、本命とみなされていた。そしてついにその時がやってくる。デヴィッド・マリノフスキ、ルーシー・シビックとともにステージにあがった辻氏はゲイリー・オールドマンに感謝した。それもそのはず、辻氏は2012年に映画界を引退、現代美術家として活動していたが、『ウィンストン・チャーチル 〜』の企画段階でゲイリー・オールドマンから「あなたが引き受けてくれないのなら私はこの役をやらない」と直々に口説かれ、復帰した経緯がある。チャーチルとゲイリー・オールドマンは似ても似つかないため、つくりあげるのに半年を費やしたという。辻氏は、ハリウッドの仕事を辞めた理由について「俳優はじっとしていられない人が多い。メイクをしているときに文句を言われたりする。それに対応するのがアホらしくなったため」と答えている。ちなみにこの受けごたえは日本のテレビ番組内でなされたもの。帰国してやっと本音が聞けました。



 『ショーシャンクの空に』、『ファーゴ』、『クンドゥン』、『ジェシー・ジェームズの暗殺』、『ノーカントリー』、『トゥルー・グリット』、『007 スカイフォール』...これらは撮影をロジャー・ディーキンスが手掛け、アカデミー賞にノミネートされた作品群である。彼は1994年から2015年までのあいだに13回(2007年はWノミネート)されながらも受賞を逃し続け、"無冠の帝王"と呼ばれていた。そして14回目の候補となった本年、『ブレードランナー 2049』でついに受賞を果たす。「自分の仕事が好きです。優れた人がたくさんいるからね。『ブレードランナー 2049』でも素晴らしい人たちと仕事ができた。この賞もチームで得たもの。全員と喜びを分かち合いたい」と照れくさそうにスピーチし、ステージを後にした。連敗記録はトーマス・ニューマンに譲った?

大歓声です。


 脚色賞は『君の名前で僕を呼んで』のジェームス・アイボリー第59回(1986年)『眺めのいい部屋』、第65回(1992年)『ハワーズ・エンド』、第66回(1993年)『日の名残り』と3度、作品、監督賞にノミネートされながら受賞を逃してきた彼が89歳にして初受賞。史上最高齢でのオスカーとなった。(ちなみにこの年の助演男優賞候補クリストファー・プラマーは88歳。この記録を超える可能性があるのはプラマー?)ジェームス・アイボリー、当初はルカ・グァダニーノと一緒に共同監督をつとめる予定だったが、映画会社が2人の意見対立によるトラブル発生を恐れ、その案を却下したため、アイボリーは脚色に専念したという。彼のスピーチはメモを片手に感謝人を羅列するつまらないものだったが、最後涙声気味だったのが印象的。ちなみに、ご着用のシャツ柄が(『君の名前で僕を呼んで』の主演男優)ティモシー・シャラメ...この爺さん、ヤバイ人?



 長編アニメ部門において、日本アニメは4年連続でノミネートを勝ち得てきた。本年も日本から『この世界の片隅に』『メアリと魔女の花』『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』『映画「聲の形」』『劇場版 ソードアート・オンライン −オーディナル・スケール−』がエントリーされていたが、いずれも候補入りを逃した。過去4年のノミネート作はいずれもスタジオジプリ制作作品で、本年はジプリ作品新作のエントリーがなかったから...?実は本年からアカデミー賞長編アニメ部門の投票ルールが変更されている。アカデミー賞では候補作品を決める段階では監督、俳優、脚本など各部門に属する会員が自分の所属する部門のみに投票し、受賞作はすべての部門に投票できるという方式。候補決めの段階で全会員が投票できるのは作品賞と外国語映画賞のみであった。だが、昨今のアニメ隆盛を受けて、今年から長編アニメ部門においてもノミネートの段階で全会員が投票できるように変更された。この変更は大手スタジオ作品に有利となり、日本アニメのように(全米で)小規模公開作品は不利になると危惧されていた。ただ、候補作を見る限り、投票ルールの変更が影響したかどうかは疑問。ジプリ作品がなかったことのほうが大きい?まあ、アカデミー賞会員はLEGO映画が嫌いなことは確かなようです(^^;。ちなみに短編アニメ部門で候補入りした『Negative Space』でアメリカ人マックス・ポーターとともに、桑畑かほるが受賞対象になっているが惜しくも受賞を逃した。

その短編アニメ部門で受賞したのが『Dear Basketball』。米プロバスケットボール(NBA)のロサンゼルス・レイカーズでNBA優勝5回、オリンピック金メダル2回、MVP1回という実績をもつコービー・ブライアントを題材にした作品。彼が2015年の引退表明にあたり、執筆したポエムを原作としている。監督はグレン・キーン。音楽は何とジョン・ウィリアムズ!



ステージにあがったコービーは「僕らは黙ってドリブルだけと思われているけれ、それ以上のことができて嬉しい」と語った。



短編映画という、新人の登竜門のような部門にこんなビッグネームが参入するのはアンフェアだなあ。
#MeToo 運動のさなか、コービーは2003年、コロラド州のホテルで19歳の女性従業員に性的暴行を加えた容疑で逮捕された過去がむしかえされていた。(民事裁判で和解済)

コービーがバックステージでのインタビューで「正直言って、NBAで優勝するよりも気分がいい」と語ったことに対し、ロサンゼルス・レイカーズのルーク・ウォルトンHC(ヘッドコーチ)は「本当に彼がそんなことを言ったのかい?」と困惑していたという。

 昨年1年間に亡くなった映画人を偲ぶ"In Memoriam"コーナー。ジェリー・ルイス、ロジャー・ムーア、ダニエル・ダリュー、マーティン・ランド―、ジョナサン・デミ、ジョージ・A・ロメロらに交じって日本の鈴木清順監督、初代『ゴジラ』の着ぐるみに入っていたスーツアクター、中島春雄氏も登場した。



 ハーヴェイ・ワインスタインの功罪

ハーベイ・ワインスタイン 銅像 Casting Couch ハリウッド大通り プラスチック・ジーザス氏製作ハーヴェイ・ワインスタインはセクハラ報道を受け、アカデミー会員の資格を剥奪され、(自分の)会社からも解雇された。ワインスタインは一度、ミラマックスを退社し、ワインスタイン・カンパニーを立ち上げた時期にブランクはあるも、ここ20年あまりアカデミー賞に君臨してきたといってよい。ワインスタインがらみでアカデミー賞ノミネートされた作品は300個にものぼるといわれており、その男がいなくなるのはアカデミー賞にとって超ド級のビッグ・ニュースである。

ワインスタインはアカデミー賞をとるためなら、文字通り手段を選ばなかった
自社作品を受賞させるため過剰すぎる宣伝。『ライフ・イズ・ビーティフル』(1998)では主演のロベルト・ベニーニを1か月LAに滞在させ、(彼は英語が苦手なのに)TVに出しまくって人気者にしたて主演男優賞をとらせた。

アカデミー賞の登場時期にあわせて、作品にちなんだ美談をしたてあげるのはお手の物。著名な人物に絶賛させるという手段もよく用いた。第75回(2002年)の際、『ギャング・オブ・ニューヨーク』のマーティン・スコセッシ監督にオスカーを取らせるため、ロバート・ワイズ監督 (『ウェストサイド・ストーリー』、『サウンド・オブ・ミュージック』)をかつぎだし、スコセッシへの投票を呼び掛けた。アカデミーは「下品極まりない」と激怒。この後、アカデミーは、会員のコメントをキャンペーンに使うことを禁止している。
自社作品を宣伝するだけでなく、ライバル作品へのネガティブ・キャンペーンにも積極的にいそしんだ。第74回(2001年)の前、『ビューティフル・マインド』のモデル、ジョン・ナッシュ氏のホモセクシュアル嗜好や離婚歴、ユダヤ人差別者疑惑などを垂れ流したのが悪名高い。第81回(2008年)時、『スラムドッグ$ミリオネア』の製作陣がインドの子供たちを低賃金で使い、搾取したという報道が出たのもワインスタインの仕業とみなされている。なりふり構わぬ宣伝手法により『サイダーハウス・ルール』(1999)、『ショコラ』(2000)、『愛を読む人』(2008)、『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』(2016)など作品賞候補にあがるクオリティに達していない作品まで強引にねじこんだ。特に『愛を読む人』は興行成績はふるわず、批評家の好意的評価も6割程度。作品賞ノミネートには疑問の声が多数あがった。その『愛を読む人』の候補入りで作品賞から締め出された(と考えられているのは)あの『ダークナイト』。視聴率がほしいアカデミー事務局は『ダークナイト』の候補漏れに頭を抱え、65年間続いてきた作品賞5枠を撤廃。その結果、"アカデミー作品賞ノミネート"の価値は著しく低下することになる。

何はともあれ、ワインスタインの猛プッシュなしでは受賞もしくはノミネートされなかったと思われる人、作品は数知れず。ハーヴェイ・ワインスタインは良かれ悪しかれ、ここ20年あまりアカデミー賞の結果に大きな影響力を持つ存在だったことは確かだ。

アカデミー賞授賞式でハーヴェイ・ワインスタインに感謝した人たち...。


ハーヴェイ・ワインスタインが良質な映画に光をあてるの一定の役割をはたしたことは否定できない。
ハーヴェイはその外見に似合わず文芸路線、弟のボブは娯楽指向だったためミラマックス及びワインスタインカンパニーはバランスを保っていたという。低、中予算の映画をヒットさせるには”アカデミー賞受賞"の触れ込みが必須とハーヴェイは考えていた。彼がアカデミー賞に固執したのは名誉のためというより、箔をつけて映画の興行成績をあげるためである。

ハーヴェイ・ワインスタインは(問題が発覚する前から)逸話に事欠かず、悪評まみれの人であった。メディアはワインスタインのセクハラの噂を早い段階で感知していたが、彼がニュースになる話題を次々と提供してくれるありがたい存在だったため、深追いしなかった。
「ハーヴェイの功績を10とすると害は100だ」と評されているが、それはたぶん本当だろう。だが、"文芸映画、作家性の強い映画"を後押ししてきたハーヴェイが失脚したことで、映画市場において良質な映画の勢いがますます弱まる可能性もある。ちなみにワインスタイン・カンパニーは2018年3月19日、米連邦破産法11条を申請している。

図らずもハーヴェイ問題と時期を同じくして、ウォルト・ディズニー・カンパニーが、21世紀フォックスを買収することが発表された。フォックスにはFOXサーチライトという作家性を重視するレーベルがある。本年の作品賞を争った『シェイプ・オブ・ウォーター』も『スリー・ビルボード』もFOXサーチライトの配給。『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)、『それでも夜は明ける 』(2013)、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)で作品賞を獲得。アカデミー賞レースにおいて無視できない存在となっている。フォックスが買収されるということはサーチライトもディズニーの傘下に入ることを意味するため、サーチライトがこれまでの独自性を維持できるのか危惧されている。(ギレルモ・デル・トロ監督はこの件について"あまり心配していない"と語っているが)ワインスタインが失脚し、サーチライトがディズニー傘下...作家性の強い作品にとって冬の時代が訪れるかもしれない。

またワインスタインのセクハラ問題を機に、アカデミー賞受賞者に品格をもとめる声が強くなってきた。プロデューサーのセクハラ問題はワインスタインに始まったことではなく、ハリウッドでは昔からよく言われていることで、数々のミュージカル映画を手掛けたアーサー・フリードはキャスティング・カウチ(セックスをした相手に役や契約を回すこと)で有名。ただ、それが作品評価に結びつけられることはなかった。虐待疑惑のあるウディ・アレンやロマン・ポランスキーも同様。だが、近年はネット炎上の影響で、プロデューサー、監督、俳優などの品格と作品評価を切り離して考えにくい空気がうまれつつある。ワインスタイン問題のあと、ウディ・アレンの疑惑も再燃し、過去、ウディの作品に出たことがあるというだけで俳優は非難された。出演俳優からは「ウディの作品に出たことを後悔している」という声が相次ぎ、ウディ映画出演でえたギャラを"TimeUP"事務局に寄付するという異様な動きが見られた。ウディ・アレン映画といえば、かつて”俳優は皆出演したがる”と言われていたのに...。今後、ワインスタイン関連映画、ウディ・アレンやロマン・ポランスキー、(今回セクハラが大がかりに報道された)ケヴィン・スペイシー出演作などは観ることが難しくなるかもしれない。もしかすると映画の評価も変わってしまう? カトリーヌ・ドヌーヴらが危惧している"芸術の粛清”...。 過去、13歳の少女をレイプした罪で有罪判決をうけているロマン・ポランスキーはアカデミー協会から除名された。米アカデミー、コズビー氏とポランスキー氏を除名 過去の性的暴行で

ワインスタイン失脚を契機に、今後の映画業界がますます娯楽映画偏重になり、かつ映画の評価において、本来別問題である"関係者の品格"が影響する可能性が考えられる。ワインスタインさん、立つ鳥後を濁しまくりますなあ。

ネットの普及は"炎上"だけでなく、映画の評価にも微妙な影響を与えている。ネット(つまり観客の口コミ)では娯楽映画趣向が強く、"自分は娯楽映画至上主義。カンヌ(芸術映画)なんて糞くらえ"(ドヤ)、"映画は"間"が大切なんだよね(笑)”といった書き込みを過去嫌というほど見た。また、明らかに宣伝目的で書かれたと思われる"メディアの映画批評"も散乱。それにあっさり影響される観客も一定の割合でいるため、"この作品が何故、絶賛一色なんだろう?”と不可思議に思うことが昨今、非常に多い。例えば昨年の『ラ・ラ・ランド』は絶賛だらけで批判してはいけない空気があった。日本だけかと思いきや、アメリカでも同様だったようで、芸人がその空気をネタに笑いをとっていたという。ただでさえ"映画の評価"がおかしくなりつつある時代なのに、ワインスタインが余計なことをしてくれたおかげで....。

本年の唯一の(?)救いは作品賞を、これまでアカデミー賞と最も縁遠い内容だった『シェイプ・オブ・ウォーター』が受賞したこと。これは監督や出演者のネームバリューとか、テーマの重要性とかに関係なく、純粋に作品のクオリティだけで評価していくという意志の兆しであると思いたい。
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第90回(2017年)アカデミー賞ノミネート一覧

※ ★マークは受賞作品。リンクは当サイト記事もしくはamazon

作品賞
 「シェイプ・オブ・ウォーター
   「君の名前で僕を呼んで
   「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男
   「ダンケルク
   「ゲット・アウト
   「レディ・バード
   「ファントム・スレッド
   「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」   
   「スリー・ビルボード

主演男優賞
 ゲイリー・オールドマン 「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
   ティモシー・シャラメ 「君の名前で僕を呼んで」
   ダニエル・デイ=ルイス 「ファントム・スレッド」
   ダニエル・カルーヤ 「ゲット・アウト」   
   デンゼル・ワシントン 「Roman J. Israel, Esq.」

主演女優賞
 フランシス・マクドーマンド 「スリー・ビルボード」
   サリー・ホーキンス 「シェイプ・オブ・ウォーター」   
   マーゴット・ロビー 「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
   シアーシャ・ローナン 「レディ・バード」
   メリル・ストリープ 「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」

助演男優賞
 サム・ロックウェル 「スリー・ビルボード」
   ウィレム・デフォー 「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
   ウッディ・ハレルソン 「スリー・ビルボード」
   リチャード・ジェンキンス 「シェイプ・オブ・ウォーター」
   クリストファー・プラマー 「ゲティ家の身代金」   

助演女優賞
 アリソン・ジャニー 「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」
   メアリー・J・ブライジ 「マッドバウンド 哀しき友情」   
   レスリー・マンヴィル 「ファントム・スレッド」
   ローリー・メトカーフ 「レディ・バード」
   オクタヴィア・スペンサー 「シェイプ・オブ・ウォーター」

監督賞
 ギレルモ・デル・トロ 「シェイプ・オブ・ウォーター」
   クリストファー・ノーラン 「ダンケルク」
   ジョーダン・ピール 「ゲット・アウト」
   グレタ・ガーウィグ 「レディ・バード」
   ポール・トーマス・アンダーソン 「ファントム・スレッド」   

オリジナル脚本賞
 「ゲット・アウト」
   「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」   
   「レディ・バード」
   「シェイプ・オブ・ウォーター」
   「スリー・ビルボード」

"Get Out" wins Best Original Screenplay

脚色賞
 「君の名前で僕を呼んで」
   「The Disaster Artist」
   「LOGAN ローガン
   「モリーズ・ゲーム」
   「マッドバウンド 哀しき友情」

撮影賞
 「ブレードランナー 2049
   「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
   「ダンケルク」
   「マッドバウンド 哀しき友情」
   「シェイプ・オブ・ウォーター」

美術賞
 「シェイプ・オブ・ウォーター」
   「美女と野獣」
   「ブレードランナー 2049」
   「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
   「ダンケルク」

The Shape of Water" wins Best Production Design  

音響賞(録音賞)
 「ダンケルク」
   「ベイビー・ドライバー」
   「ブレードランナー 2049」   
   「シェイプ・オブ・ウォーター」
   「スター・ウォーズ/最後のジェダイ

"Dunkirk" wins Best Sound Mixing

編集賞
 「ダンケルク」
   「ベイビー・ドライバー」   
   「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」
   「シェイプ・オブ・ウォーター」
   「スリー・ビルボード」

Dunkirk" wins Best Film Editing

作曲賞
 「シェイプ・オブ・ウォーター」
   「ダンケルク」
   「ファントム・スレッド」   
   「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」
   「スリー・ビルボード」

"The Shape of Water" wins Best Original Score

歌曲賞
 "Remember Me" (リメンバー・ミー)
   "Mighty River" (マッドバウンド 哀しき友情)
   "Mystery of Love" (君の名前で僕を呼んで)   
   "Stand Up for Something" (Marshall)
   "This Is Me" (グレイテスト・ショーマン)

"Remember Me" from "Coco" wins Best Original Song

衣装デザイン賞
 「ファントム・スレッド」
   「美女と野獣
   「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
   「シェイプ・オブ・ウォーター」
   「Victoria and Abdul」

Phantom Thread" wins Costume Design

メイクアップ&ヘアスタイリング賞
 「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
   「Victoria and Abdul」
   「Wonder」

視覚効果賞
 「ブレードランナー 2049」
   「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
   「キングコング 髑髏島の巨神
   「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」
   「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)

"Blade Runner 2049" wins Best Visual Effects

音響編集賞
 「ダンケルク」
   「ベイビー・ドライバー」
   「ブレードランナー 2049」   
   「シェイプ・オブ・ウォーター」
   「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」

"Dunkirk" wins Best Sound Editing

短編賞
<アニメ>
 「DEAR BASKETBALL」
   「ガーデンパーティー」
   「LOU」
   「NEGATIVE SPACE」
   「REVOLTING RHYMES」

<実写>
 「The Silent Child」
   「DeKalb Elementary」
   「The Eleven O'Clock」
   「My Nephew Emmett」   
   「Watu Wote/All of us」

The Silent Child" wins Best Live Action Short Film

ドキュメンタリー映画賞
<短編>
 「Heaven Is a Traffic Jam on the 405」
   「Edith+Eddie」   
   「ヘロイン×ヒロイン」
   「Knife Skills」
   「Traffic Stop」

"Heaven Is a Traffic Jam on the 405" wins Best Documentary Short Subject

<長編>
 「イカロス」
   「Abacus: Small Enough to Jail」
   「Faces Places」   
   「アレッポ 最後の男たち」
   「ストロング・アイランド」

"Icarus" wins Best Documentary Feature

外国語映画賞
 「ナチュラルウーマン」 (チリ)
   「The Insult」 (レバノン)
   「ラブレス」 (ロシア)
   「心と体と」 (ハンガリー)
   「ザ・スクエア 思いやりの聖域」 (スウェーデン)

A Fantastic Woman" wins Best Foreign Language Film

長編アニメ賞
 「リメンバー・ミー」
   「ボス・ベイビー」
   「The Breadwinner」   
   「Ferdinand」
   「ゴッホ 最期の手紙」

"Coco" wins Best Animated Feature

名誉賞
   ドナルド・サザーランド
   アニエス・ヴァルダ
   チャールズ・ブルネット
   オーウェン・ロイズマン
2018.03.05 Monday | 20:17 | アカデミー賞の軌跡 | comments(2) | - |

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2018.11.21 Wednesday | 20:17 | - | - | - |

コメント

サム・ロックウェル、別に、いつも通りの彼でしたよね!(笑)

デフォーかハレルソンにとってほしいです
2018/03/04 9:26 AM by onscreen
ウィレム・デフォーほど出演作、演じた役の振幅がひろい人もいない。助演男優賞ってこーいう人に与えるべきだと思います。ただ、主演男優賞がゲイリー・オールドマンで助演男優賞がウィレム・デフォーだと絵面的にかなり怖いW
2018/03/04 10:50 AM by moviepad

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