映画のメモ帳+α

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太陽がいっぱい

太陽がいっぱい (1960 フランス・イタリア)

太陽がいっぱい(1960)原題   PLEIN SOLEIL
監督   ルネ・クレマン
原作   パトリシア・ハイスミス
脚本   ポール・ジェゴフ ルネ・クレマン
撮影   アンリ・ドカエ
音楽   ニーノ・ロータ
出演   アラン・ドロン マリー・ラフォレ モーリス・ロネ
     エルノ・クリサ ビル・カーンズ フランク・ラティモア
     アヴェ・ニンチ ヴィヴィアーヌ・シャンテル ネリオ・ベルナルディ
     バルベル・ファンジェ リリー・ロマネリ ニコラス・ペトロフ
     エルヴィル・ポペスコ ロミー・シュナイダー



アメリカからやってきた貧乏な青年トムは資産家の放蕩息子フィリップと一緒にナポリにいた。トムはフィリップの金と女を奪うため、彼を殺したあと身分証明書を偽造し、サインや声音までまねてフィリップになりすます。完全犯罪は成功しつつあったが...。原作はパトリシア・ハイスミス。端正な顔だちながらどこか薄暗さが漂うアラン・ドロンがその持ち味を存分に発揮し、世界的大スターになった作品。トムとフィリップの同性愛的関係が指摘されている作品だが、物語の本質は第一級のサスペンス映画、ピカレスク・ロマン。ラストは残念な気もするが当時の社会的情勢を考えるとあのようにせざるをえなかった。ニーノ・ロータの音楽も印象に残る。
☆☆☆☆★
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 本作ではあの淀川長治氏が"トムとフィリップは同性愛関係"と指摘したことがあまりにも有名。その当時はあまり受け入れられなかったが、原作者のパトリシア・ハイスミスが同性愛者であったことが判明したことなどから今ではすっかり市民権を得ている。自分がはじめて本作をみたとき、2人の関係が同性愛とまでは考えが及びませんでしたが違和感だらけだったので淀川説はわりとすんなり受け入れることができました。あ、なるほどな、と。(笑)(淀川説を詳しく知りたい方はこちらを参照→[映画]淀川長治と吉行淳之介の対談

日本の某評論家がルネ・クレマン監督に"同性愛説"について直接尋ねたところ、「そういうつもりはなかったが、そう解釈してもかまわない」という返答。それほど否定的な反応ではなかったそうだ。

冒頭でカップルといわんばかりベタベタしていると思いきや、ヨットに乗ると急に敵対関係になる。女は"2人の関係"に嫉妬しているように見えたので...。彼(彼のような立場)に憧れるあまり好きを通り越して彼になりたいと願う、そういう気持ちがエスカレートして殺人、なりすましに発展した...そういう解釈でした。個人的には今もベース部分は同じ解釈。感情がエスカレートしていく過程において"愛"も混ざっているかな。本作の最大の魅力は恋愛関係よりも完全犯罪が成立するかどうかのサスペンスにあるのは言うまでもない。

彼のようになりたいという野心、コンプレックス、ナルシズム(トムがフィリップの服を着て鏡の前で口真似する場面はすごかったですね...)そういうものが入り乱れたあげく、いくとこまでいっちゃった。ただ、衝動的ではなくちゃんと計画していたのでそのあたりが何とも面倒くさく複雑デス。殺したいほど愛している???あと、トムがフィリップの女マルジェに告白した後、いったん拒絶され彼女の部屋から立ち去ろうとしたところ、「いかないで」と呼び止められる。そのとき、うっすらとにやけるトムの表情!彼の女をついにせしめたぜ....。

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2018.02.24 Saturday | 19:17 | - | - | - |

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