映画のメモ帳+α

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華麗なるアリバイ

華麗なるアリバイ (2008 フランス)

華麗なるアリバイ(2007)原題   LE GRAND ALIBI
監督   パスカル・ボニゼール
脚本   パスカル・ボニゼール ジェローム・ボジュール
原作   アガサ・クリスティ 『ホロー荘の殺人』
音楽   アレクセイ・アイグイ
撮影   マリー・スペンサー
出演   ミュウ=ミュウ ランベール・ウィルソン アンヌ・コンシニ
     ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ ピエール・アルディティ マチュー・ドゥミ
     カテリーナ・ムリーノ モーリス・ベニシュー セリーヌ・サレット
     アガト・ボニゼール  エマニュエル・リヴァ ダニー・ブリヤン



フランスのヴェトゥイユという小さな村。上院議員アンリ夫婦は、週末に友人を招いてパーティを開いた。参加者のうち精神科医ピエールは彫刻家エステルと愛人関係にある。そこに彼の元恋人である女優レアが現われ、一夜をともにしてしまう。ある日、銃声が響きピエールが倒れていた。傍には彼の手を握るエステルと銃を手にした妻クレールの姿が…。アガサ・クリスティ作品の中で文学性が高いと言われる『ホロー荘の殺人』の映画化。原作を中途半端に改変するが何の効果も生み出しておらず、つまらぬドラマがえんえんと続き、謎もろくに提示されないまま気が付いたら犯人が登場していたという代物。これのどこを面白がれと?ポアロも出てこないし。
☆☆
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<アガサ・クリスティ原作映画>
そして誰もいなくなった (1945)
情婦 (1957)
姿なき殺人者 (1965)
そして誰もいなくなった (1974)
オリエント急行殺人事件 (1974)
ナイル殺人事件 (1978)
クリスタル殺人事件 (1980)
地中海殺人事件 (1982)
死海殺人事件 (1988)
アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵 (2005)
ゼロ時間の謎 (2007)
アガサ・クリスティー 奥さまは名探偵〜パディントン発4時50分〜  (2008)
オリエント急行殺人事件 (2017)

 他にもありますが、さすがに全部取り上げるのは難しふございます。

<クリスティ失踪事件を扱った映画>
アガサ 愛の失踪事件(1979)
2017.12.07 Thursday | 00:19 | 映画300字レビュー | comments(6) | - |

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2024.03.19 Tuesday | 00:19 | - | - | - |

コメント

ポワロ出て来ないのですね。原作は面白く読みましたし、ドラマ版も良かったと思います。
わざわざ映画にして、つまらないというのは脚本に原因があるのでしょうか。

こちらで記事を読ませていただいてますと、映画化されているクリスティ作品は、原作が面白いものばかりですよね。

「そして誰もいなくなった」は、BBCのドラマがとても怖かったです。クリスティ作品の根底にあるのは、この怖さだと思いました。殺人犯が必ず裁かれるのもクリスティ作品だと思います。

原作を読みたくなりました。
2017/12/07 2:22 PM by パール
>ポワロ出て来ないのですね

そうなんです。原作はポアロ物なのに。

>わざわざ映画にして、つまらないというのは脚本に原因があるのでしょうか。

「華麗なるアリバイ」は明らかに脚本がまずいです。

クリスティのような謎解きもの、いわゆる本格推理小説は映画向きでないというのも大きいです。
エラリー・クイーンの小説はほとんど映画化されていませんし。

また、クリスティの作風にも原因がある。
異国の旅だったり、館に変な登場人物がたくさん集まったりとかそういう部分は映画にしやすい。
ただ、クリスティは松本清張のように犯行動機に重きを置いたりしていません。
クリスティは"人間はささいなことで犯罪を犯す"という考え方のようですし。

ミステリーにおいて犯行動機は感情的にアピールできる一番の要素ですから、そこが弱いと映画としては厳しい。
「オリエント急行殺人事件」はクリスティにしては珍しく動機が前面に出ている作品なので、映画として成功したと思います。ちなみに自分の読んだ範囲では動機が"金"ってあんまりない。そのお上品さがクリスティの人気の秘密かも。

「そして誰もいなくなった」はラストが小説でないと面白くできない。
誰が映像化しても上手くいかないと思います。

>クリスティ作品の根底にあるのは、この怖さだと思いました。

クリスティの小説は生々しい描写がほとんどないので怖くないような(笑)

>殺人犯が必ず裁かれるのもクリスティ作品だと思います。

ちなみに「オリエント急行殺人事件」は(以下省略)
犯人は裁かれるというより、死ぬパターンが多い気がします。
2017/12/07 6:32 PM by moviepad
チキンなので、スプラッター系には近づきません。
ですので、怖いのは、狂気です。
ルース・レンデル、ミネット ウォルターズも怖いです。
突っ込みどころがいっぱいある砂漠のバージョンや、テントのバージョンとは違って、BBCの「そして誰もいなくなった」は、怖かったです。

>犯人は裁かれるというより、死ぬパターンが多い

そうですね。法の下に裁かれるというより、死んでしまう…
2017/12/08 7:01 PM by パール
ルース・レンデルは昔読みましたね(忘れましたが)
BBCの「そして誰もいなくなった」は未見。
インディアンのエピソードなど怖くできる要素はある作品なので
見てみようかな。

今回、クリスティの作品の中で、映画化されたものを再読しましたが
(初読のものもあり)改めてクリスティがなぜ根強い人気をもつのかがわかった気がしました。
それは準備中の最新作記事で書きます。(といってもひとつ前のコメントとかなり内容重複します)

早速リメイク版の「オリエント急行殺人事件」見てきました。
物語は知っていても退屈しなかったし、まあまあの出来といったところですね。(エラソー)
2017/12/09 12:10 AM by moviepad
「そして誰もいなくなった」
再放送決定だそうです。
・BSプレミアム
4月14日(土)放送スタート(全3回)
毎週土曜 午後5時から

よろしければご覧くださいませ。
2018/03/09 6:38 PM by パール
怖〜い「そして誰もいなくなった」は見てしたい気もしますが
個人的にTVを観る習慣がないので...。
2018/03/10 12:44 AM by moviepad

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