映画のメモ帳+α

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最後の誘惑

最後の誘惑 (1988 アメリカ)

最後の誘惑(1988)原題   THE LAST TEMPTATION OF CHRIST
監督   マーティン・スコセッシ
原作   ニコス・カザンザキス
脚本   ポール・シュレイダー
撮影   ミヒャエル・バルハウス
音楽   ピーター・ガブリエル
出演   ウィレム・デフォー ハーヴェイ・カイテル ヴァーナ・ブルーム
     バーバラ・ハーシー ハリー・ディーン・スタントン デヴィッド・ボウイ
     アンドレ・グレゴリー ジュリエット・ケイトン ロバーツ・ブロッサム
     アーヴィン・カーシュナー ネヘミア・パーソフ バリー・ミラー
     ヴィクター・アルゴ ゲイリー・バサラバ ポール・ハーマン

第61回(1988年)アカデミー賞監督賞ノミネート



「神の望みは私を突き落とすこと。口を開けば神が話をなさる」とイエスを神の声が聞こえるだけの普通の男として描く。やたら「怖い」を連発したと思えば、突然「私が神だ」とがなり、死を怖がって泣き出す。十字架にかけられ死ぬ直前に"普通の人間としてマグダラのマリアと結婚し、子供をもうける生活"を夢想する場面も導入されている。今、流布しているイエス像は全てパウロの創作だと言わんばかりの描写が面白い。ユダは神の司令を受けて裏切り者にされたことになってるし、洗礼者ヨハネは怪しい新興宗教の教祖様みたい。原作の力が大きいが、世界一有名な物語をこれだけ独創的な解釈で"映画"としてしっかり見せたスコセッシの手腕に脱帽。
☆☆☆☆
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 スコセッシは"最後の誘惑"について次のように語っている。(『スコセッシ オン スコセッシ』より引用)
「私は原作における"最後の誘惑"を、砂漠での悪魔の誘惑、つまり身投げさせようとキリストを神殿のうえに連れていくところとほぼ同じように解釈した。最後の誘惑とはキリストにとって十字架から降りて残りの人生を普通の人間として暮らすことだ。マグダラのマリアと結婚し、子供をつくる目的で愛をかわし、そしてベッドの上で死ぬ。私はこれを文字どおり視覚的なタブローとして思い描いた。これを悪魔がキリストに見せるわけである。36年の歳月が一瞬のあいだに映像としてよぎるのだ」

 音楽を担当したのは元ジェネシスのメンバー、ピーター・ガブリエル。PVが話題となった「スレッジハンマー」が全米NO.1となり勢いづいていたころ。自分も「スレッジ〜」収録の『SO』(1986)というアルバムが気に入り、彼が手がけたサントラを映画も観ずに買った。で...何じゃこりゃ?...であまり聞かなかった。この映画の中で改めて聞くとまさにイメージにぴったり。こんなに音楽と映画が違和感なくはまっているケースも珍しい。ピーターはトルコ、ギリシャ、アルメニア、北アフリカ、セネガルなどからリズムを拾い集め、混ぜ合わせて、可能な限り原始的なものを作り出したという。

 本作は"キリストを悩める人間として描いた。ユダが神の使命のもとに裏切った。キリストとマグダラのマリアのセックス場面描写"などで製作の段階から物議を醸し出し、一時は製作中止に追い込まれたほど。情報誌Time Outニューヨーク版が発表した「映画史上最も物議を醸した映画50本(The 50 most controversial movies ever)」で見事?1位に選ばれている。
映画史上もっとも物議を醸した映画50本


<新約聖書を題材にした映画>
マリア (2006)
キング・オブ・キングス (1927)
ゴルゴダの丘 (1935)
キング・オブ・キングス (1961)
奇跡の丘 (1964)
偉大な生涯の物語 (1965)
ジーザス・クライスト・スーパースター (1973)
ジーザス (1979)
パッション (2004)

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2017.07.23 Sunday | 02:11 | - | - | - |

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