映画のメモ帳+α

音楽映画、アカデミー賞関連の記事に力を入れています。
ゾンビ、スタートレック、ヒッチコック監督作、ドキュメンタリー映画のカテゴリーもあり。
映画300字レビュー、はじめました。
※コメントは承認制とさせていただいております

ヒッチコック/トリュフォー

ヒッチコック/トリュフォー (2015 アメリカ・フランス)

ヒッチコック/トリュフォー(2015)原題   HITCHCOCK/TRUFFAUT
監督   ケント・ジョーンズ
脚本   ケント・ジョーンズ セルジュ・トゥビアナ
撮影   ジェレマイア・ボーンフィールド
ナレーション マチュー・アマルリック
出演   マーティン・スコセッシ デヴィッド・フィンチャー
     アルノー・デプレシャン 黒沢清 ウェス・アンダーソン
     ジェームズ・グレイ オリヴィエ・アサイヤス リチャード・リンクレイター
     ピーター・ボグダノヴィッチ ポール・シュレイダー

あるとき、boxofficemojoの映画興行ランキングをぼんやり見ていたら奇妙な文字が目に入った。"HITCHCOCK/TRUFFAUT"。...は?そう、あの有名な、とっても有名な『定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー』をドキュメンタリー映画にしたのです。『ヒッチコック/トリュフォー』は1962年8月13日、ヒッチコック63歳の誕生日に、ユニバーサル・スタジオの会議室で、フランソワ・トリュフォーが通訳者ヘレン・スコットを伴い1週間にわたって行われたインタビュー音源をもとにヒッチコックの名作シーンの数々、そしてマーティン・スコセッシ、デヴィッド・フィンチャーら10人の映画監督のコメントを交えながらつくりあげたドキュメンタリー映画です。

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2017.01.16 Monday | 00:09 | A・ヒッチコック | comments(0) | - |

ヒッチコック映画 INDEX & ランキング+α

ヒッチコック映画 INDEX & ランキング+α

ヒッチコック サインヒッチコック映画記事のINDEXと
各種アンケート調査でランクインしたヒッチコック映画
ヒッチコック映画のアカデミー賞受賞・ノミネート歴
のまとめです。



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2014.08.22 Friday | 00:07 | A・ヒッチコック | - | - |

ファミリー・プロット

ファミリー・プロット(1976 アメリカ)

ファミリー・プロット原題   FAMILY PLOT
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   ヴィクター・カニング
脚色   アーネスト・レーマン
撮影   レナード・J・サウス
衣装デザイン イーディス・ヘッド
編集   J・テリー・ウィリアムズ
音楽   ジョン・ウィリアムズ
出演   カレン・ブラック ブルース・ダーン バーバラ・ハリス
      ウィリアム・ディヴェイン エド・ローター キャスリーン・ネスビット
      チャールズ・タイナー キャサリン・ヘルモンド エディス・アトウォーター
      ウィリアム・プリンス ニコラス・コラサント マージ・レッドモンド

ファミリー・プロット』はアルフレッド・ヒッチコック監督53作目の映画です。(『メアリー』(ドイツ語版『殺人』中編国策映画『闇の逃避行』、『マダカルカルの冒険』除く)インチキ霊媒師が犯罪に巻き込まれていく姿をゆるく描き出し、前作『フレンジー』以上にアメリカン・ニュー・シネマの影響がみられ、ヒッチコックらしさがあまりない作品。はからずしも遺作となってしまいましたが風格ゼロ、次回作も準備していており本人もコレを遺作にするつもりはなかった模様。といっても遺作ゆえヒッチファンにとって少し感傷的になってしまう作品でもあります。

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2014.08.21 Thursday | 00:25 | A・ヒッチコック | comments(4) | trackbacks(0) |

フレンジー

フレンジー(1972 イギリス・アメリカ)

フレンジー原題   FRENZY
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   アーサー・ラバーン
脚色   アンソニー・シェイファー
撮影   ギル・テイラー
音楽   ロン・グッドウィン
出演   ジョン・フィンチ バリー・フォスター ビリー・ホワイトロー
      バーナード・クリビンス ジーン・マーシュ アンナ・マッセイ
      アレック・マッコーエン バーバラ・リー=ハント マイケル・ベイツ
      ヴィヴィエン・マーチャント クライヴ・スウィフト エルシー・ランドルフ

サスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督も、晩年『マーニー』、『引き裂かれたカーテン』、『トパーズ』と3作不評が続き、"さすがのヒッチコックも年には勝てずモーロクしたか"、"ヒッチコックは終わった"とささやかれていた。批評、興行ともに惨敗した『トパーズ』から3年をへて発表されたのが『フレンジー』。女性ばかりを狙ったネクタイ絞殺魔を描き、猟奇性とユーモアが奇妙に同居している。1972年カンヌ国際映画祭特別招待作品としてお披露目された際、拍手喝さいで迎えられ、ヒッチコックの復活作として位置づけられている作品です。ちなみにfrenzyとは"逆上、精神混乱"という意味です。

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2014.08.20 Wednesday | 04:50 | A・ヒッチコック | comments(0) | trackbacks(0) |

トパーズ

トパーズ(1969 アメリカ)

トパーズ原題   TOPAZ
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   レオン・ユリス
脚色   サミュエル・テイラー
撮影   ジャック・ヒルデヤード
美術   ヘンリー・バムステッド
衣装デザイン イーディス・ヘッド
編集   ウィリアム・H・ジーグラー
音楽   モーリス・ジャール
出演   フレデリック・スタフォード ダニー・ロバン カリン・ドール
      ジョン・ヴァーノン ミシェル・ピッコリ フィリップ・ノワレ
      ジョン・フォーサイス クロード・ジャド ロスコー・リー・ブラウン

サスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督は『サイコ』(1960)の大ヒットでキャリアの絶頂期を迎え、続く『』(1963)も大反響を巻き起こし、ヒッチコックの底力を存分に示した。ところがその後、今までの絶好調が幻であったかのように『マーニー』(1964)、『引き裂かれたカーテン』(1966)と不発が続く。『引き裂かれた〜』では"ヒッチコックはもう終わった"とまで言われた。続く新作はレオン・ユリスのベストセラー小説の映画化『トパーズ』。キューバ危機を題材にしたスパイ物で勝負に出たが、興行的には失敗。批評も前作以上の酷評を浴び、"ヒッチコック最低の作品のひとつ"という評価が定着してしまっている。

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引き裂かれたカーテン

引き裂かれたカーテン(1966 アメリカ)

引き裂かれたカーテン原題   TORN CURTAIN
監督   アルフレッド・ヒッチコック
脚本   ブライアン・ムーア
撮影   ジョン・F・ウォーレン
音楽   ジョン・アディソン
出演   ポール・ニューマン ジュリー・アンドリュース
      リラ・ケドロヴァ デヴィッド・オパトッシュ アンナ・リー
      ルドウィッグ・ドナス ハンスイェルク・フェルミー

ハリウッドは厳しい。30年以上のキャリアを誇り、数多くのヒット作を放ったアルフレッド・ヒッチコックですら最新作がこけると容赦ない。前作『マーニー』が興行的に不発だったため、次作『引き裂かれたカーテン』ではポール・ニューマンジュリー・アンドリュースという当時のトップスターを、ヒッチコックの意に沿わないにもかかわらず押しつけられた。そのかいあって『引き裂かれたカーテン』は興行的には成功。だが、作品評価は芳しくなく、"平凡すぎる"、"ヒッチコックは終わった"と酷評された。

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マーニー

マーニー (1964 アメリカ)

マーニー原題   MARNIE
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   ウィンストン・グレアム
脚色   ジェイ・プレッソン・アレン
撮影   ロバート・バークス
音楽   バーナード・ハーマン
出演   ショーン・コネリー ティッピー・ヘドレン マーティン・ガベル
      ダイアン・ベイカー マリエット・ハートレイ ブルース・ダーン

アルフレッド・ヒッチコック監督の『マーニー』は、ウィンストン・グレアムの原作が発売されるとすぐヒッチコックが映画化権を獲得、モナコ王妃となったばかりのグレース・ケリーの銀幕復帰作として準備していた作品だった。ところが、グレース・ケリーはMGMとの専属契約が終わらぬうちにモナコ王妃となったため他社作(ユニバーサル・ピクチャーズ)出演が契約上困難だったこと、モナコ国民が"盗癖のあるヒロイン"という役柄が王妃にふさわしくないという声があがったことからグレース出演を断念、エヴァ・マリー・セイント、ヴァラ・マイルズなど数人の女優にオファーを断られたあげく、『』に続いてティッピー・ヘドレンの起用で落ち着いた。さて、映画の評判だが、精神分析を題材としている点では『白い恐怖』、異常心理恋愛を描いている点で『めまい』など、ヒッチコックの過去の作品のネタの寄せ集めと称され、失敗作とみなされた。また、ヒッチコック常連スタッフのうち、ロバート・バークス(撮影)、ジョージ・トマシーニ(編集)は本作が遺作となり、バーナード・ハーマン(音楽)とは次作『引き裂かれたカーテン』でケンカ別れしたため、ヒッチ映画は本作が最後、そしてヒッチ映画のトレードマーク"ブロンド美女"が主演をつとめるのもこの『マーニー』で終わり...いろんな意味でヒッチコック全盛期の終わりを暗示する作品となってしまった。

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(1963 アメリカ)

鳥 ヒッチコック原題   THE BIRDS
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   ダフネ・デュ・モーリア
脚色   エヴァン・ハンター
撮影   ロバート・バークス
出演   ティッピー・ヘドレン ロッド・テイラー
      スザンヌ・プレシェット ジェシカ・タンディ
      ヴェロニカ・カートライト ドリーン・ラング
      エリザベス・ウィルソン エセル・グリフィス
      チャールズ・マックグロー ロニー・チャップマン
      ジョー・マンテル マルコム・アターベリイ

第36回(1963年)アカデミー賞特殊効果賞ノミネート

1958年からの数年間、アルフレッド・ヒッチコック監督はまさにキャリアの絶頂期だった。『めまい』(1958)は公開当時こそ興行・批評ともに今ひとつだったが、年々評価が高まり今では"もっとも批評家に愛されるヒッチコック映画"にまで上り詰めた。続く『北北西に進路を取れ』(1959)、『サイコ』(1960)は興行・批評ともに大成功、3作連続で代表作をかっとばしていたヒッチコックの"最後の傑作"と言われているのが『』である。鳥の大群が何の理由もなく人間を襲うというシチュエーションは当時、観客の度肝を抜いた。

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2014.08.16 Saturday | 08:46 | A・ヒッチコック | comments(2) | trackbacks(0) |

北北西に進路を取れ

北北西に進路を取れ(1959 アメリカ)

北北西に進路を取れ原題   NORTH BY NORTHWEST
監督   アルフレッド・ヒッチコック
脚本   アーネスト・レーマン
撮影   ロバート・バークス
音楽   バーナード・ハーマン
出演   ケイリー・グラント エヴァ・マリー・セイント
      ジェームズ・メイソン ジェシー・ロイス・ランディス
      マーティン・ランドー レオ・G・キャロル
      エドワード・ビンズ ロバート・エレンスタイン

第32回(1959年)アカデミー賞脚本、編集、美術監督・装置賞(カラー)ノミネート

「ヒッチコックの代表作は?」「ヒッチコックの最高傑作は?」
この手のアンケートは意外と票が割れる。だが、強いて言うなら『サイコ』、『めまい』、『裏窓』がトップ3を争い、そのあと『』、『北北西に進路を取れ』が続く印象がある。その中で、個人的に唯一違和感を感じるのが『北北西に進路を取れ』。この作品をはじめて見たのはもう20年ぐらい前の話だが、正直言うとケイリー・グラントが飛行機に追いかけられる場面しか覚えていない。面白かったことは確かだが、代表作とか最高傑作と言われるとやや首をかしげるものがあった。もう一度見直してみたら印象も変わるかと思ったが....同じだった。

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2014.08.15 Friday | 00:49 | A・ヒッチコック | comments(0) | - |

めまい

めまい(1958 アメリカ)

めまい原題   VERTIGO
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   ピエール・ボワロー トーマス・ナルスジャック
脚色   アレック・コッペル サミュエル・テイラー
撮影   ロバート・バークス
音楽   バーナード・ハーマン
出演   ジェームズ・スチュワート キム・ノヴァク
      バーバラ・ベル・ゲデス トム・ヘルモア
      ヘンリー・ジョーンズ エレン・コービイ
      レイモンド・ベイリー リー・パトリック

第31回(1958年)アカデミー賞美術監督・装置賞・音響賞ノミネート

『サイコ』と『めまい』はアルフレッド・ヒッチコック監督映画で、時間が経てばたつほど評価があがってきた作品。ともに今ではヒッチコックの最高傑作という評価が定着している。だがこの2作は多少、事情が異なる。『サイコ』は劇場公開時、大変な話題となり大ヒット。ヒッチコックもアカデミー監督賞にノミネートされるなど一定の評価をえた。当時、娯楽映画を芸術作品として評価する姿勢が根付いていなかったゆえ、評価されていないように見えただけ。でも『めまい』は違う。批評も芳しくなく、興行的にも"損をしなかった程度"で、ヒッチコック本人も失敗作と認めている。だが、年々評価はうなぎのぼりとなり、2012年英国映画協会(BFI)が選ぶ『世界の批評家が選ぶ偉大な映画50選』で半世紀にわたって1位をキープしていた『市民ケーン』を引きずり落とし、1位に上り詰めた。"とにかく脳裏に焼き付くほど怪しくて気だるく、特異な性癖を表現した詩的な作品"であることがその理由。The Top 50 Greatest Films of All Time(BFI)
『めまい』はヒッチコック全作品の中で最も"研究対象"となっている作品としてもよく知られている。

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2014.08.14 Thursday | 00:18 | A・ヒッチコック | comments(2) | trackbacks(0) |

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