映画のメモ帳+α

音楽映画、アカデミー賞関連の記事に力を入れています。
ゾンビ、スタートレック、ヒッチコック監督作、ドキュメンタリー映画のカテゴリーもあり。
映画300字レビュー、はじめました。
※TB、コメントともに承認制とさせていただいております

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー (2018 アメリカ)

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018)原題   MAMMA MIA! HERE WE GO AGAIN
監督   オル・パーカー
原案   リチャード・カーティス オル・パーカー キャサリン・ジョンソン
脚本   オル・パーカー
撮影   ロバート・イェーマン
音楽   アン・ダッドリー
楽曲   ABBA
出演   アマンダ・セイフライド ピアース・ブロスナン コリン・ファース ステラン・スカルスガルド
     クリスティーン・バランスキー ジュリー・ウォルターズ ドミニク・クーパー
     リリー・ジェームズ アレクサ・デイヴィーズ ジョシュ・ディラン ジェレミー・アーヴァイン
     ヒュー・スキナー ジェシカ・キーナン・ウィン アンディ・ガルシア
     シェール メリル・ストリープ

ABBAのヒット曲で構成されたブロードウェイ・ミュージカルの映画化『マンマ・ミーア』。2008年に公開されると全世界興行収入6億ドルを超えるメガヒットとなりすぐ続編の話は持ち上がったが、ABBAの楽曲を使用するというしばりもあり、話はスムーズに進まなかった。それから10年、オリジナルキャストが再結集して続編『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』がやっと完成。公開1か月半にして世界興収は3憶ドル突破し、ABBA人気は今なお健在であることを立証した。

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ローマで起った奇妙な出来事

ローマで起った奇妙な出来事 (1966 アメリカ)

ローマで起った奇妙な出来事(1966)原題   A FUNNY THING HAPPENED ON THE WAY TO THE FORUM
監督   リチャード・レスター
脚本   メルヴィン・フランク マイケル・パートウィー
撮影   ニコラス・ローグ
音楽   アーウィン・コスタル ケン・ソーン
出演   ゼロ・モステル マイケル・クロフォード バスター・キートン
     マイケル・ホーダーン フィル・シルヴァース ジャック・ギルフォード
     イングリッド・ピット アルフィー・バス

第39回(1966年)アカデミー賞編曲賞受賞。

ローマで起った奇妙な出来事』は1962年ブロードウェイで上演され、大ヒットしたミュージカルの映画化です。『ウェストサイド物語』の作詞で有名となったスティーヴン・ソンドハイムがはじめて作曲も手掛けた作品としても知られています。損度ハイムの作曲はさほど評価されませんでしたが、オリジナル舞台は第17回トニー賞(ミュージカル部門)で作品、演出、主演男優など6部門を受賞。大ヒット舞台が原作ですが映画はさほど話題にならず、今ではバスター・キートンの遺作として語られることが多い作品です。

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シェルブールの雨傘

シェルブールの雨傘 (1964 フランス)

シェルブールの雨傘(1964)原題   LES PARAPLUIES DE CHERBOURG
監督   ジャック・ドゥミ
脚本   ジャック・ドゥミ
撮影   ジャン・ラビエ
作詞   ノーマン・ギンベル
音楽   ミシェル・ルグラン
出演   カトリーヌ・ドヌーヴ ニーノ・カステルヌオーヴォ
     マルク・ミシェル エレン・ファルナー アンヌ・ヴェルノン

第37回(1964年)アカデミー賞外国語映画賞ノミネート。第38回(1965年)アカデミー賞脚本、作曲、ミュージカル映画音楽、歌曲賞("I Will Wait for You")ノミネート。第17回(1964年)カンヌ国際映画祭パルムドール、国際カトリック映画事務局賞、フランス映画高等技術委員会賞

1964年に公開されたミュージカル映画『シェルブールの雨傘』は台詞なし、全編歌のみで構成する画期的な内容だった。監督はジャック・ドゥミ。音楽はミシェル・ルグラン。第17回(1964年)カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。ミュージカルはアメリカのもの、という既成概念を打ち破り、ミュージカル映画に新風を巻き起こした。カトリーヌ・ドヌーブの出世作としても知られている。

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魅惑の巴里

魅惑の巴里 (1957 アメリカ)

魅惑の巴里(1957)原題   LES GIRLS
監督   ジョージ・キューカー
原作   ヴェラ・キャスパリー
脚本   ジョン・パトリック
撮影   ロバート・サーティース
音楽   コール・ポーター アドルフ・ドイッチ
出演   ジーン・ケリー ミッツィ・ゲイナー ケイ・ケンドール
     タイナ・エルグ ジャック・ベルジュラック

第30回(1957年)アカデミー賞衣装デザイン賞受賞。美術監督・装置、録音賞ノミネート。

魅惑の巴里』は『上流社会』のプロデューサー、脚本家、作曲家が再び結集して作り上げた作品だ。原作はヴェラ・キャスパリーの小説。黒澤明監督『羅生門』(1950)のようにひとつの出来事が複数の人物によって語られ、何が真実かを探るスタイルをとっている。コール・ポーター最後の映画音楽であり、ジーン・ケリーにとっても最後のMGMミュージカル映画出演(18本目)となった作品である。

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ラ・ラ・ランド

ラ・ラ・ランド (2016 アメリカ)

ラ・ラ・ランド(2016)原題   LA LA LAND
監督   デイミアン・チャゼル
脚本   デイミアン・チャゼル
撮影   リヌス・サンドグレン
音楽   ジャスティン・ハーウィッツ
出演   ライアン・ゴズリング エマ・ストーン ジョン・レジェンド
     ローズマリー・デウィット ソノヤ・ミズノ J・K・シモンズ
     フィン・ウィットロック ジェシカ・ロース キャリー・ヘルナンデス
     トム・エヴェレット・スコット ミーガン・フェイ デイモン・ガプトン
     ジェイソン・フュークス ジョシュ・ペンス トレヴァー・リサウアー

第89回(2016年)アカデミー賞監督、主演女優(エマ・ストーン)、撮影、作曲、歌曲(“City of Stars”)、美術賞受賞。作品、主演男優(ライアン・ゴズリング)、脚本、歌曲(“Audition (The Fools Who Dream))、衣装デザイン、録音、音響編集賞ノミネート

うーん、少し困ったことになった。デイミアン・チャゼル監督の新作『ラ・ラ・ランド』がアカデミー作品賞の最有力候補と言われているというニュースを知った時にそう思った。何で困るかというと...実は筆者、デイミアン・チャゼル監督の前作『セッション』(2014)の記事の中で、"何とも荒っぽい力業の映画...この監督、一発屋のニオイがぷんぷんする。こんな力業はそう何度もできるものではない。”と書いてしまっていたからだ。一発屋どころか、アカデミー作品賞!?早めにゴメンナサイするべきか...複雑な思い?を抱えながら、本作を観た。幸か不幸か、印象は前作とほぼ同じ。力の量が大幅に増えていただけ。主体はドラマだが、音楽映画、そして要所にミュージカル場面を交え、すべてのイイトコドリをしようという魂胆。若さですね!エネルギーに満ち溢れてますね!そして今ドキの若者が作った映画らしく、少しあざといですね。

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ジーザス・クライスト・スーパースター

ジーザス・クライスト・スーパースター (1973 アメリカ)

ジーザス・クライスト・スーパースター(1973)原題   JESUS CHRIST, SUPERSTAR
監督   ノーマン・ジュイソン
原作   ティム・ライス
脚本   メルヴィン・ブラック ノーマン・ジュイソン
撮影   ダグラス・スローカム
作詞   ティム・ライス
音楽   アンドリュー・ロイド・ウェバー アンドレ・プレヴィン
     ハーバート・スペンサー
出演   テッド・ニーリー カール・アンダーソン
     バリー・デネン ジョシュ・モステル ボブ・ビンガム

第46回(1973年)アカデミー賞編曲・歌曲賞 ノミネート

ロンドン生まれの作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーは王立音楽院在学中に4歳年上の作詞家ティム・ライスと出会い、2人で曲作りをはじめた。学生用ミュージカル『ヨセフと不思議なテクニカラーのドリームコート』(1968)という15分の短編を作ったあと、はじめて手掛けた長編ミュージカルが『ジーザス・クライスト・スーパースター』。1971年にブロードウェイで幕をあけるとイエスの生涯をロック・オペラにするという斬新な発想が受け、上演回数700回以上の大ロングランを記録した。その舞台の映画化が『ジーザス・クライスト・スーパースター』(1973)である。といっても監督のノーマン・ジュイソンは舞台を観ずに、コンセプト・アルバムのみを聞いて映画を作っているから、実質期にはアルバムの映画化である。

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セカンド・コーラス

セカンド・コーラス(1940 アメリカ)

セカンド・コーラス(1940)原題   SECOND CHORUS
監督   ヘンリー・C・ポッター
脚本   イアン・マクレラン・ハンター エレイン・ライアン ジョニー・マーサー
作曲   アーティ・ショウ
音楽   エドワード・ポール
出演   フレッド・アステア ポーレット・ゴダード
      バージェス・メレディス ドロシー・ラムーア チャールズ・バターワース

(日本劇場未公開)

アカデミー賞作曲・編曲、歌曲賞("Love of My Life")ノミネート

セカンド・コーラス』はフレッド・アステアポーレット・ゴダードと共演した作品。ゴダートがほとんど踊れなかったこともあり、アステアの歌とダンスは少なめ。売りはジャズクラリネット奏者アーティ・ショウが実名で登場することだが、魅力的とはいいがたい。戦時中の空気に内容がそぐわなかったこともあり、興行的に惨敗し、アステア本人も失敗作と認めている。

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オズの魔法使

オズの魔法使(1939 アメリカ)

オズの魔法使(1939)原題   THE WIZARD OF OZ
監督   ヴィクター・フレミング
原作   ライマン・フランク・ボーム
脚本   ノエル・ラングレー フローレンス・ライアソン エドガー・アラン・ウールフ
色彩監督 ナタリー・カルムス
撮影   ハロルド・ロッソン
作詞   E・Y・ハーバーグ
作曲   ハロルド・アーレン
音楽   ハーバート・ストサート
出演   ジュディ・ガーランド バート・ラー
      ジャック・ヘイリー レイ・ボルジャー ビリー・バーク
      マーガレット・ハミルトン チャーリー・グレープウィン

第12回(1939年)アカデミー賞作曲、歌曲("Over the Rainbow")、特別賞(ジュディ・ガーランド)受賞。作品、撮影賞(カラー)、室内装置、特殊効果賞ノミネート。

オズの魔法使』はライマン・フランク・ボームが1900年に発表したベストセラー『オズの魔法使い』の映画化作品。原作は既に1903年にブロードウェイでミュージカル化されているが音楽は全く異なっているので、舞台ではなく原作の映画化といえる。公開当時、批評も良好で大ヒットしたが、製作費も莫大だったため赤字。1954年、アメリカでリバイバル上映されたさい、主演ジュディ・ガーランドの薬物スキャンダルの最中だったため、大コケ。(実は日本で初公開されたのもこの時期)。歌曲"虹の彼方へ(Over the Rainbow)"がスタンダードナンバーとして定着したこともあり、時間がたつにつれて名作としての評価が高まった感のある作品。AFIが2006年に発表したミュージカル映画ランキングで『雨に唄えば』、『ウェストサイド物語』に続いて3位にランクされている。

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踊る海賊

踊る海賊(1948 アメリカ)

踊る海賊(1948)原題   THE PIRATE
監督   ヴィンセント・ミネリ
原作   S・N・バーマン
脚本   アルバート・ハケット フランセス・グッドリッチ アニタ・ルース
      ジョセフ・L・マンキウィッツ ジョセフ・ザン ウィルキー・マホーニー
撮影   ハリー・ストラドリング
音楽監督 レニー・ヘイトン
作曲   コール・ポーター
音楽   アルフレッド・ニューマン ウェルナー・ジャンセン
出演   ジュディ・ガーランド ジーン・ケリー
      ウォルター・スレザック グラディス・クーパー ニコラス・ブラザース

第21回(1948年)アカデミー賞ミュージカル映画音楽賞ノミネート

踊る海賊』はジュディ・ガーランドジーン・ケリー2大スター競演作。監督は当時、ガーランドと結婚中だったヴィンセント・ミネリ。楽曲はコール・ポーターが手掛けた。この布陣にも関わらず興行的に失敗。MGMは本作から1カ月後に公開された『イースター・パレード』の大ヒットでその赤字を埋めたと言われている。

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踊る騎士

踊る騎士(ナイト)(1937 アメリカ)

踊る騎士(1937)原題   A DAMSEL IN DISTRESS
監督   ジョージ・スティーヴンス
脚本   P・G・ウォードハウス アーネスト・パガノ S・K・ローレン
撮影   ジョセフ・オーガスト
音楽   ジョージ・ガーシュウィン
出演   フレッド・アステア ジョージ・バーンズ
      グレイシー・アレン ジョーン・フォンテイン レジナルド・ガーディナー

第10回(1937年)アカデミー賞ダンス監督賞(ハーミス・パン)受賞。室内装置賞ノミネート

ミュージカル映画で隆盛を誇ったフレッド・アステア、ジンジャー・ロジャースのコンビも『有頂天時代』(1936)あたりから人気に陰りがみえはじめ、『踊らん哉』(1937)でその傾向がいっそう顕著になってきます。アステアはいったんロジャースと離れて映画を撮ることを決意、相手役にまだ脇役女優だったころのジョーン・フォンテインを抜擢してつくりあげたのが『踊る騎士(ナイト)』です。楽曲を手掛けたのは『踊らん哉』同様、ジョージ・ガーシュウィン。"A Foggy Day"、"Nice Work If You Can Get It"というスタンダード曲を生み出したものの、作品は不評で興行的にも失敗。アステアは次作『気儘時代』ではまたロジャースとのコンビに戻ることになります。なお、本作が全米公開された4カ月前に、ジョージ・ガーシュウィンは亡くなっています。

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